ツールに収録されているコード進行の解説

CAGED Explorer の「♫ 進行トレーニング」には、16種類のコード進行が収録されています。この記事では、収録されている進行の解説と、それぞれの進行に合わせたバッキングスタイルの選び方についても紹介します。進行の表は、キーを C キーとして併記しています。

収録されている16進行と C キーでのコード

進行C キーでのコード
I – V – vi – IV(王道)C – G – Am – F
IV – V – iii – vi(J-POP)FM7 – G7 – Em7 – Am7
ii – V – I(ジャズ)Dm7 – G7 – CM7 – CM7
I – vi – IV – V(50s)C – Am – F – G
カノン進行C – G – Am – Em – F – C – F – G
12小節ブルースC7 – F7 – C7 – C7 – F7 – F7 – C7 – C7 – G7 – F7 – C7 – G7
i – ♭VI – ♭III – ♭VII(マイナー)Am – F – C – G
ii – V – i(マイナー・ジャズ)Dm7(♭5) – G7 – Cm7 – Cm7
I – IV – V(シンプル)C – F – G
I – ♭VII – IV(ミクソリディアン)C – B♭ – F
iv – ♭VII – i(ロック・マイナー)Fm – B♭ – Cm
I – vi – ii – V(ジャズ定番)C – Am – Dm7 – G7
iii – vi – ii – V(循環)Em7 – Am7 – Dm7 – G7
I – iii – IV – V(ポップス)C – Em – F – G
i – ♭VII – ♭VI – V(アンダルシア)Am – G – F – E
I – IV – ii – V(バラード)C – F – Dm7 – G7

※ 進行に合わせたバッキングは、同じ進行でもスタイル別に用意されています。「おまかせ」を選ぶと、進行ごとに固定されたスタイルが使われます。少しずつ試しながら好みのスタイルを見つけてください。

各進行の説明

王道進行(I – V – vi – IV)

ポップスで最も使われる代表的な進行。C – G – Am – F のかたちで、明るくも懐かしい雰囲気が持ち味です。まずはこの進行で練習するのがおすすめです。

J-POP 進行(IV – V – iii – vi)

4-5-3-6 とも呼ばれ、日本のポップスでよく使われる進行。FM7 – G7 – Em7 – Am7 の流れで、王道進行と似ているのに少しクールな響きがします。セブンスコード(7)が含まれている点がポイントです。

ジャズの ii – V – I

ジャズで最も重要な進行。Dm7 – G7 – CM7 の関係が基本で、ジャズのバッキングやソロを学ぶ入り口です。セブンスコードが使われるため、3度と7度の位置を意識して練習すると効果的です。

50s パターン(I – vi – IV – V)

1950年代のドゥーワップなどでよく使われた進行。C – Am – F – G の流れで、王道進行と並んでポップスの基礎と言えます。マイナーが来るタイミングを予め想定し、練習の狙いを立てます。

カノン進行

C – G – Am – Em – F – C – F – G という8つのコードが続く進行。パッヘルベルのカノンに由来する、8つのコードが続く長めの進行です。コード数が多いぶん、フォームを順に移りながらコードトーンを追う練習に向いています。

12小節ブルース

ブルースの基本(12小節)で、C7 – F7 – C7 – G7 の流れが特徴。セブンスコードが中心で、ブルーススケールやコードトーンの練習に最適です。

マイナー進行(i – ♭VI – ♭III – ♭VII)

Am – F – C – G という流れで、マイナーキーの進行。マイナーの響きの中に明るさ(メジャーめの音)を混ぜる、バラードやアニメ系でよく使われる流れです。

マイナー・ジャズの ii – V – i

Dm7(♭5) – G7 – Cm7 の流れで、マイナーキーのジャズの基本。セブンスに『マイナー 6th』が含まれるため、半音の調整が試される進行です。

シンプル(I – IV – V)

最も基礎となる進行で、C – F – G。コードトーンの練習のスタートとしてお薦めする進行でもあります。まずはこの進行でルート・3度・5度を狙って弾いてみてください。

ミクソリディアン(I – ♭VII – IV)

C – B♭ – F の短い流れ。ロックでよく使われるスケール(ミクソリディアン)に対応する進行です。maj コード3つの進行で、ルート・3度・5度(+7度)のサイズが明快になるため、練習に使うと効果的です。

ロック・マイナー(iv – ♭VII – i)

Fm – B♭ – Cm という短い進行。ロックでよく使われるマイナー進行で、「明るい」ではなく「重い」雰囲気が特徴です。大胆な動きが多く、コードトーンよりも上(4方)を見上げることが多くなります。

ジャズ定番・循環・ポップス

I – vi – ii – V(ジャズ定番)、iii – vi – ii – V(循環)、I – iii – IV – V(ポップス)の3つの進行は、いずれもトニック(I)から始まるか否かが違うだけ。トニック(I)から始めて循環するか、コードそのもので止まるかは、聴いて比べてみると違いが感じられます。セブンスの使い分けに注意して聴き比べてみてください。

アンダルシア(i – ♭VII – ♭VI – V)

Am – G – F – E の流れで、スペイン風の響きが特徴です。E のコードで終わっているため、トニックが E から始まり、Am で戻ってくるように感じる練習効果があります。いわゆる「3度の違い(Am と E)」を実際に比べてみてください。

バラード(I – IV – ii – V)

C – F – Dm7 – G7 の流れで、静かで落ち着いた雰囲気が特徴。ロックよりもスローなテンポの曲に合い、コードの柔らかい響きに対応した練習ができます。バラードには m7 コードが含まれるため、3度と7度の位置を意識して練習すると効果的です。

バッキングの鳴らし方

進行トレーニングでは、コード進行に合わせてバッキングを鳴らせます。バッキングには「おまかせ」(進行に合わせたスタイルが自動で選ばれる)のほか、ポップス・ロック・バラード・ジャズ・ブルースのスタイルを選べます。ジャズやブルースの進行は、より雰囲気に合わせたスタイルを選ぶと練習しやすくなります。

なお、テンポを変えても音程(ピッチ)は変わりません。遅いテンポから始めて、正確に弾けるようになったら少しずつ上げていきましょう。

この記事で鳴らした進行や、実際に試したスタイルの感想